ストレスに強くなる習慣

2015年3月11日

ストレスは、自分の気持ちの持ち方次第で大きくもなれば、小さくもなるもの。
ライフスタイルや職場でのコミュニケーション、仕事のちょっとした工夫で、職場も自分も明るくなれる習慣を紹介します。
できることから、始めてみてください。

一日の計は朝にあり

早起きする

一日の仕事をスムーズにこなすためには、朝の過ごし方がとても大切です。
ベッドから飛び起き、始業時間に間に合わせるために、焦って準備。満員電車に駆け込んで…という毎日では、職場に着くころには、すっかりストレスをためてしまいます。

少しだけ早起きすることを心がけてみましょう。
朝食をゆっくり摂れば、心に余裕が生まれます。朝食前にウォーキングをすれば、血行もよくなって、気持ちも明るくなるでしょう。

規則正しい生活を

生活リズムが乱れると、自律神経の働きが悪くなりストレスにも弱くなります。生活リズムの乱れは習慣化しやすいもの。早めに対処しましょう。

就寝前には体をリラックス

夜は、おふろにゆっくりつかるなどして緊張をほぐしましょう。就寝時刻の5時間前になったら、カフェインやアルコールなどの刺激物は避けて。

食事も規則正しく

食事は体内のホルモン分泌に影響します。朝食をきちんと食べて体を目覚めさせ、昼食、夕食も決まった時間にとることで、体にリズムが生まれます。

運動の習慣を

毎朝、軽い体操をするだけで、体が目覚め、日中活動的になれます。一駅先までウォーキングするなど習慣づけることで、生体リズムも整ってきます。

休日も平日と同じリズムで

休日の寝だめは生体リズムを乱す原因。休日こそ早めに起きて、アクティブに過ごしましょう。

元気にあいさつ

朝、職場に着いたら周囲に元気にあいさつしましょう。声を出すことで、自分自身の緊張がほぐれます。
また、周囲の人をよい気分にするので、「その日一日、あなたと良好なコミュニケーションをとろう」と相手の心に働きかける効果もあります。

コミュニケーション上手になる

聞き上手になる

ストレスの原因の多くは、対人関係にあります。
逆にいえば、うまくコミュニケーションできれば、ストレスはたまりにくくなるものです。

まずは、聞き上手になりましょう。聞くときは、相手の目を見て、適度に相づちを入れて、じっくり聞きます。わかったときは、深くうなづき、わからないときはきちんと「わからない」と聞き返します。
こうした積極的な聞き方をすると、相手も「受け止められている」と感じ、お互いの関係が心地よくなっていくでしょう。

笑顔を心がける

ストレスを感じているときほど、明るい笑顔を心がけましょう。笑顔は会う人に影響し、人間関係をスムーズにします。
また、鏡に向かって笑顔で自分を励ませば、マイナスな気分も小さくなっていくでしょう。

困ったら相談する

わからないこと、悩んでいることを、自分のなかに抱え込んだままにしておくと、ストレスはどんどん成長します。
ときには自分を素直に出すことも大切。困ったときは、同僚や上司に早め早めに相談しましょう。

いつもの考え方を転換する

違う発想をしてみる

問題を解決しようとするとき、一つの方法にこだわり続けていると、ますますもつれてしまい、自分のストレスも高めてしまいます。
そんなときは、一歩下がって状況全体を見渡してみましょう。
遠回りのようですが、違うアプローチ法や、小さなステップで少しずつ解決する方法が見えてくるものです。

まず行動してみる

「準備万端整えなければ、前へ進めない」という人は少なくないでしょう。しかし、準備にこだわるあまり、取り組む前にストレスを抱えてしまうことも。
ときには思い切ってチャレンジしてみましょう。その決断がストレスを軽減すると同時に、新しい自分を発見して、成長につながるかもしれません。

自己評価を高く

同じ行動でも自分なりの評価を高くしてみましょう。
目的意識の高い人にこそ試してもらいたいストレス予防法です。

監修/心療内科アーツクリニック大崎
院長 村林信行先生