追分羊かん(静岡県)

ちびまる子ちゃんの生まれ育った町、静岡市清水区。旨いもんは数々あるが、『追分羊かん』を紹介したい。
まる子ちゃんの生家から西に1キロほどのところに、商品と同じ名前の店『追分羊かん』はある。創業は元禄八年。当時を思い起こさせるような佇まい…。その雰囲気のままの、素朴で上品、江戸時代から受け継がれてきた昔ながらの味を守り続けている蒸し羊かんだ。
内閣総理大臣賞受賞などと書かれた包み紙をめくると、美しい竹皮に包まれ竹ひもで結ばれた羊かんが現れる。竹皮は1枚1枚手洗いしているという。
包丁を手に取り、食べたい分だけ竹皮ごと切る。竹皮と北海道産小豆で作られた餡がみっちりとくっついており、丁寧に皮をめくる。たまに竹皮がささくれて羊かんに残ってしまうから、それも残らず取る。子どものころから変わらない作業だ。
そしていよいよ口の中へ。もっちり、ねっとりとした食感。竹のにおいがほのかに香り、同時に小豆の上品な甘さが、口いっぱいに広がる。「はあ、おいしい」。ほっとし、ゆったりと優しい時間が流れる。
静岡県のおいしいお茶とともに、ぜひご賞味あれ。
(教職員共済だより158号より)
室蘭やきとり(北海道)

子どもの自由研究で、一緒に「室蘭やきとり」の食べ比べをしました。
やきとりといいながら串に刺してあるのは豚肉とたまねぎ。炭火で焼き上げ、甘いタレと洋からしをつけて食べます。これは北海道内でも室蘭だけの食べ方だとか。
やきとり専門店は市内にいくつもあり、お店ごとに秘伝のタレの味が違うので家族も好みがそれぞれ分かれ、面白かったです。
室蘭やきとりは昭和8年ごろ、輪西の屋台で誕生したといわれています。昭和初期は豚のモツ、野鳥の串焼きが食べられていたそうですが、いつの間にか豚肉とたまねぎの串を「やきとり」と言うようになったそうです。
室蘭市は鉄鋼業で栄えた街。仕事を終えた労働者たちが、屋台でやきとりを食べる。そうして地域に根付いた味です。
地域を作ってきてくれた先人の苦労をしのび、感謝しながらおいしくいただきました。子どものおかげで、「鉄の街」室蘭の歴史を学ぶ良い機会となりました。
室蘭市は現在「やきとり・カレーラーメン」をアピールしています。
当地にお越しの際には、日本五大工場夜景のひとつとして話題の工場夜景をご覧になり、地元の自慢の味をご賞味ください。
(教職員共済だより159号より)
シロエビ(富山県)

富山湾の宝石といわれるシロエビ。ブリ、ホタルイカと並んで「富山県の魚」として指定され、県民に親しまれています。
以前、5年生社会科・漁業の授業のために、シロエビ漁の船に乗せてもらったことがあります。魚群探知機を見ながら網を入れる中層曳き掛け回し漁という漁法でとれるシロエビは、半透明の薄いピンク色で本当にきれいです。
私が子どもの頃は、シロエビはヒラタエビと呼ばれていました。椎茸やタマネギと一緒に煮込み、素麺の甘いつけ汁としてしか食べることがなく、ひげがちくちくしてあまり好きではありませんでした。
今は冷凍技術が発達して、半解凍のうちに一匹ずつ殻を剥き、身を出して刺身にするようになり、その人気はいっきに上昇しました。
体長5cmほどのシロエビからとれる刺身はほんの2cm程度ですが、甘さは絶品。刺身や軍艦巻きの寿司として食べられる高級品となりました。
北陸新幹線が開通し、全国の旅番組でもよく取り上げられます。このシロエビの刺身の昆布〆も最高です。富山の地酒(冷酒で)とも、よく合います。地元の道の駅では、白エビかき揚げ丼や白エビバーガーも超人気です。
(教職員共済だより160号より)
なまず定食(岐阜県)

今回皆さんに「全国の旨いもん」として紹介したいのは、岐阜県海津市のなまず定食です。
海津市は木曽川・長良川・揖斐川に囲まれ、川魚の幸に恵まれた土地柄。この海津市にある千代保稲荷神社、通称おちょぼさんの参道がある須脇は、川魚料理で有名です。
参道沿いにはフナをはじめとして、さまざまな川魚料理のお店が軒を連ねて参道を賑やかにしています。その中でとりわけ看板で目を引くのが、なまず料理のお店です。なまずの絵、模型などがお店の前にあり、参道を歩く人を楽しませてくれます。
よく料理として比較されるのはうなぎ料理ですが、昨今値が張るうなぎ料理に比べお値打ちでもあります。肝心なその味の方も、うなぎ料理に引けを取りません。
最初はなまずということで躊躇される方も多いのですが、実際に食べてみると臭みもなく口当たりもわるくありません。絶滅品種となったうなぎの料理に代わって密かに注目されている料理でもあります。
ぜひとも一度ご賞味いただき、その美味をお楽しみください。
(教職員共済だより161号より)
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