2019年度 主な災害対応状況

2019年12月9日

報告事業所一覧

宮城県……2019年10月12日 台風19号
福島県……2019年10月12日 台風19号、10月25日 豪雨
茨城県……2019年9月9日 台風15号、2019年10月12日 台風19号
千葉県……2019年9月9日 台風15号
神奈川県…2019年9月9日 台風15号、2019年10月12日 台風19号
長野県……2019年10月12日 台風19号
佐賀県……2019年8月27日~28日 豪雨

  • 県名をクリック(タップ)すると、報告書にリンクします。

宮城県

特に対応が多かった災害 2019年10月12日 台風19号
主な被害 浸水被害、浸水による室外機・給湯器の損害、暴風による屋根の損害、
カーポートの損害、土砂崩れによる損害 等
事業所・本部の主な対応
10月15日 ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
本部にて災害対策本部を設置
10月17日 各学校宛に、共済金請求に関する文書を発送
10月22日 被害を受けられた組合員宅へ、現場調査を開始
11月10日 関係団体の広報誌に、共済金請求に関する文書を掲載
11月15日、18日 本部より、被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送
現場調査で印象に残っていること

被害に遭われた組合員宅の現場調査に向かう道中、通行止めが多々あり、迂回しなければならないことがありました。
また、被害は河川付近が多いと思っていましたが、河川付近以外の地域でも被害が多く、広範囲の災害でした。

災害を振り返って

風害の場合、共済金請求には見積書が必要となります。そのため、業者さん待ちで手続きが滞る問題もありました。

 

福島県

特に対応が多かった災害 2019年10月12日 台風19号
2019年10月25日 豪雨
主な被害 台風19号:浸水被害、一部地域において強風による屋根等の被害
10月25日豪雨:台風とは別の地域で浸水被害
事業所・本部の主な対応
10月15日 始業時より台風19号被害報告受付を開始
ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
本部にて災害対策本部を設置
10月16日 被害を受けられた自然災害共済加入者宅へ、現場調査を開始
あわせて、訪問地区の自然災害共済加入者へ被災の確認
10月17日 各学校の学校長宛に、共済金請求に関する文書(職場回覧チラシ)を発送
10月25日 豪雨被害被災受付を開始
11月13日 各学校の学校長宛に、2回目の共済金請求に関する文書(職場回覧チラシ)を発送
11月15日、18日 本部より、被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送
現場調査で印象に残っていること

道路脇、公園や空地には災害廃棄物が山積みされ、悪臭と土埃、車の乗り入れができなくなった地域もある中で、現場調査を行いました。

高齢の組合員のなかには家族の手助けが得られず、被害家屋が1週間以上手つかずの状態のままで避難生活をされている方がいました。そのため、被害状況そのままの現場調査となりました。

床上浸水1m超となったご家庭では、「家屋平面図」が水没・流出していることが多かったです。現場調査に赴く際は、事前に平面図の有無を確認し、水没した場合は間取りの記入をお願いしたことで、調査時間が短縮できました。ありがとうございます。

災害を振り返って
  • 床上浸水の場合、浸水高をたたきの部分からの高さを計測するものと誤解されることがありました。床からの計測となります。
  • 現場調査に伺うと、調査終了後すぐに「共済金額」を聞かれることが多いのですが、申調査資料を持ち返ってからの審査となります。
  • 福島県は台風19号被害に続き、台風21号に影響された暴風・豪雨で新たな地域に被害が発生し、被災対応に追われました。
    特に被災報告、加入状況一覧の問い合わせ、請求書依頼で、電話がパンク状態に陥り、電話が繋がらない状況が続きました。お詫び申し上げます。

茨城県

特に対応が多かった災害 2019年9月9日 台風15号 …98件
2019年10月12日 台風19号 …37件 (2019年11月8日現在)
主な被害 台風15号:強風による建物の外壁、屋根の破損
台風19号:河川の氾濫、越水による水害
事業所・本部の主な対応
9月9日 ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
9月10日 本部にて災害対策本部を設置
災害対策本部の設置を受けて、今後の対応を協議
9月13日 県内の小中学校宛に、共済金請求に関する文書を発送 (台風15号)
9月25日 被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送(台風15号)
10月15日 ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
本部にて災害対策本部を設置
災害対策本部の設置を受けて、今後の対応を協議
10月16日 河川の氾濫・越水の被害地区の小中学校宛に、共済金請求に関する文書を発送 (台風19号)
11月15日、18日 本部より、被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送(台風19号)
   電話受付後、被害の状況・契約内容等により、適宜現場調査を実施
現場調査で印象に残っていること

床上浸水の場合は、柱や壁材が水を吸い強度が弱くなるため、大きな修理が必要と思われます。
現場調査に伺ったなかには、床上浸水120cmの被害を受けられた組合員もいらっしゃいました。

千葉県

特に対応が多かった災害 2019年9月9日 台風15号
主な被害 1階への浸水、屋根瓦の損壊、強風によるシャッターの損壊、
付属建物およびフェンスの損壊、ベランダ波板の損壊 等
事業所・本部の主な対応
 9月9日 出勤できた千葉県事業所職員3名で電話対応を開始
ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
 9月9日~25日 関係団体や学校等へ、共済金請求に関する文書をFAX
 9月10日 本部にて災害対策本部を設置
 9月25日 本部より、被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送(台風15号)
11月15日、18日 本部より、被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送(台風19号)
 電話受付後、被害の状況・契約内容等により、適宜現場調査を実施
現場調査で印象に残っていること

9日当日は交通網の遮断により、通常出勤できたのは所長ひとりでした。組合員からの電話は8時半頃から鳴り続け、その後出勤した損害調査員など計3名で対応しました。その後本部と相談し、本部フリーダイヤルを案内することで電話受付の態勢を整えました。

後日、現場調査にうかがったお宅で、訪問が遅れたお詫びをすると、後片付けなどで大変な状況の中にもかかわらず「遅くないよ、むしろ早い対応だよ」というあたたかいお言葉をいただきました。

別の現場調査の際には、樹齢150年の肉桂の木が強風で傾き、太い枝がズタズタになっていました。倒れれば家屋へ完全にかぶさってしまうという状況で、その後来ることが予報されていた台風19号のことを大変心配しておられたことが印象に残っています。

神奈川県

特に対応が多かった災害 2019年9月9日 台風15号 …177件
2019年10月12日 台風19号 …85件 (2019年11月1日現在)
主な被害 台風15号:風の被害
屋根材(瓦、スレート)、雨桶、外壁、ベランダへの被害 等
台風19号:雨の被害
川崎エリアで床上浸水が発生(1件)
事業所・本部の主な対応
9月9日 ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
9月10日 関係団体や各学校宛に、共済金請求に関する文書をFAX、または持参し説明
本部にて災害対策本部を設置
10月15日 関係団体や各学校宛に、共済金請求に関する文書をFAX、または送付
ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
本部にて災害対策本部を設置
11月15日、18日 本部より、被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送
   電話受付後、被害の状況・契約内容等により、適宜現場調査を実施
現場調査で印象に残っていること

契約者が高齢で役所に出向くことが不可能とのことで、事業所のスタッフが代わりに出向き対応しました。

長野県

特に対応が多かった災害 2019年10月12日 台風19号
主な被害 河川決壊等による水害(全壊・半壊・一部壊・床上浸水・床下浸水)
屋根の損害(浸水被害地域外でも、風により屋根の損壊で雨漏りの事例あり)
事業所・本部の主な対応
10月15日 ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
本部にて災害対策本部を設置
10月16日 各学校、関係団体に、共済金請求に関する文書を送付、またはFAX
10月16日~31日 被災地域にお住まいの組合員に、電話にて被害を確認
10月24日、25日 被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送
10月25日 関係団体発行物に災害見舞いを掲載
10月28日~ 現場調査を開始
11月15日、18日 本部より、被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送
現場調査で印象に残っていること

床上浸水の被害で、浸水深が同じであっても、地域によって被害の中身が違っていました。特に、泥による被害はひどい状況でした。
また、報道されていない被災地域もあり、長野県内も広域で被害が発生しました。そのため現地調査に伺うのに、時間を要しました。

災害を振り返って

報道を見るだけでも大変な被害だと思っていましたが、実際にはその数倍も大きな被害状況で、被災された皆さまの大変さを痛感しました。

また組合員の方より、お礼状をいただきました。

『台風19号による千曲川の大洪水により床上浸水の被害を受けた折、早速の御支援をいただき誠にありがとうございました。本当に勇気づけられ励ましていただきました。
教職員共済には親切で誠意をもって対応していただき感謝です。』

 

佐賀県

特に対応が多かった災害 2019年8月27日から28日にかけての大雨
主な被害 大雨による家屋等への浸水
事業所・本部の主な対応
8月28日 ホームページで被災受付フリーダイヤルを案内
8月29日 関係団体と、被災教職員の情報を共有
本部と対応を協議
9月2日 各学校宛に、共済金請求に関する文書を発送
9月3日~
10月10日
被害を受けられた組合員宅の現場調査
9月7日、
9月11日
関係団体に現場調査や被災地区に関する状況報告、佐賀県事業所の対応方針の説明、被災教職員の情報収集の依頼を行う
9月9日 被災地域にお住まいの現職組合員に、共済金請求に関する文書を発送
9月17日 被災地域にお住まいの退職組合員に、共済金請求に関する文書を発送
現場調査で印象に残っていること

床上浸水の被害があった家のほとんどは、以前も床上や床下の浸水被害を経験していた方、もしくは水害が起こりやすいといわれている地域の方でした。
浸水被害については、ハザードマップ等々でも事前に想定できるので、危ない地域であれば自然災害共済に入っておいてほしいと、改めて感じました。

災害を振り返って

被災者宅への現場調査では、困窮を極める組合員の皆さまへどうお声をかけるべきか悩み、まさに寄り添うことの意味を考えさせられました。

佐賀は自然災害(地震・台風などによる災害)が少ないという組合員・教職員の意識が大きかったようですが、今回の災害で崩れた感があります。
被災していなくても、「次は自分かも」という災害に対する構えができつつあるようで、『火災共済』の内容の確認や『自然災害共済』への関心の高まりが感じられます。

被災地域の組合員宅へ文書を発送したことで、9月22日に九州を通過した台風17号による被害連絡も事業所へすぐに入り、現場調査へもすぐに伺えました。