「若いうちから生命保険(共済)は必要ですか?」

2022年7月8日

「生命保険(共済)に加入するのは社会人の常識」という言葉を聞いて、すすめられるまま高額の生命保険(共済)に加入してしまう若い教職員の方を見かけます。
そこで生命保険(共済)でいくら備えたらいいのか?今後、結婚も考えている現在独身の教職員を例にご説明いたします。

採用されて間もないのですが、生命保険(共済)でいくら備えたらいいのですか?

生命保険(共済)は、万一のときに残された家族の生活を守るための収入保障です。

すると、
結婚しているか?
扶養家族がいるか?
配偶者や家族が働いているか?
持ち家か賃貸住宅か?
などによっても、生命保険(共済)で備える「必要保障額」は、ひとそれぞれで異なります。この「必要保障額」は次のように目安を出すことができます。

必要保障額はずっと同じではなく、ライフステージによっても変わるものです。モデルケースによる必要保障額の推移をみると上の図のようになりました。

扶養家族のいない方であれば、残された家族の生活保障を考える必要はありませんから、自分の葬儀費用や自動車ローンの返済金など(死後の整理資金)の備えとして500万円程度の生命保険(共済)に加入していれば十分です。

その後はどうしたらいいのかというと、結婚、子どもの誕生といったライフステージの変化によって、必要保障額も変わりますから、それと足並みをそろえて生命保険(共済)を見直していくとよいでしょう。

 

ライフステージの変化にあわせて
自分で簡単に見直せる生命保険(共済)はありますか?

生命保険(共済)の中には1年更新の生命保険(共済)があります。
教職員共済の団体生命共済は1年更新の契約ですから、毎年自分で保障額を見直すことができます。

「高額の生命保険(共済)に加入していれば安心」という気持ちは誰でも考えるものです。でもその安心感と引き換えに毎月の高額な保険料(掛金)が負担になってしまったら、将来のための貯金もできないということになりかねません。結婚、子どもの誕生といった今後のライフイベントに備える場合、しっかりと貯金を増やしていくほうが重要です。

ただいざというときに困らないよう保険料(掛金)の比較的安い掛捨ての一年更新の生命保険や共済で備えていきながら、ライフステージの変化に応じて、そのつど生命保険や共済を見直していけば安心です。