
ケニアのダダーブ難民キャンプ
日本の海上自衛隊が海賊対策のために派遣されたことで、ソマリアをご存知の方も多いかもしれません。しかし、ソマリアで有名なのは海賊だけではありません。もっと深刻なのは1991年以降、内戦状態にあるソマリアから、多くの人々が国内非難民として、また周辺国へ逃れ、避難生活を強いられているという現実です。2007年前半から暫定政府と反政府勢力の衝突が激化し、恒久的な解決に向けた目処は未だにたっておりません。周辺国のソマリア難民キャンプでは難民の大量流入によりキャンプは過密状態にあり、栄養失調など深刻な問題を抱えています。
ダダーブは、ケニアの首都ナイロビより東に約500 km、ソマリアとの国境から約80 kmに位置する町です。ここを中心としてダガハリ、イフォ、ハガデラの3つの難民キャンプがあり、それらを総称し「ダダーブ難民キャンプ」と呼んでいます。ここには、もともとのキャンプの受け入れ能力9万人の3倍を超える約30万人のソマリア難民が避難生活を強いられています。ひとつのテントで30人が一緒に暮らしている場合すらあるのです。しかも、難民キャンプには毎月数千人が新たに押し寄せてきています。この結果、ダダーブ難民キャンプは、世界で最も人口が多く、過密したキャンプのひとつとなっています。
また、ソマリア国内で避難している人の数は150万人に上ると言われています。ソマリア国内ではUNHCR職員を含めた援助活動スタッフの誘拐事件や殺害事件が多発し、国連機関及びNGOの支援活動に制限が加えられ、国内避難民はさらに過酷な生活が強いられています。
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